1月5日 恒例の新春朗読バトルが開催されました。
予選と2回戦は自作の文章の朗読(3分以内)。準々決勝と準決勝は事務局が用意した文章を渡された後、1分間の準備の後朗読。
決勝は会場からお題をもらい1分間の準備の後朗読するというルールで行われます。勝負は会場の聞き手の挙手の多さで決定します。
生徒だけではなく、保護者や兄弟・スタッフ・一般参加の方も出場します。
今年の決勝(お題は「こんにゃく」)は史上初(2001年から開催)の支持者同数で校長が「両者優勝」の提案しましたが、会場は「決着をつけよう!」が圧倒的。
そこで2度目のお題を会場からもらいました。「耳」です。お題頂き!から1分後の即興朗読、準優勝の高等部3年ヒビキの「耳」と優勝した中等部1年カイの「耳」を文字に置き換えて紹介します。
「耳」 高等部3年 ヒビキ
耳は聞くためにあるのではない
じゃあ何のためにあるのか
それは感じ取るためだ
ドン ドン カン カン
いやだ ありがとう ごめん
大丈夫 がんばれ
ぼくは何かを感じ取る
「耳」 中等部1年 カイ
猟師は猟銃を構えた
草原の中、風が吹く
ウサギがこちらを見つめていた
そっと引きがねを引く
ウサギは足を怪我していた
野獣にでも襲われたのか
猟師は引きがねを放せなかった
ふいに空へと一発、パンと撃つ
ウサギが逃げた
草原の中、風が吹く
遠くにウサギの耳が見えた