年初め恒例の『新春朗読バトル』を開催しました。
珊瑚舎スコーレでは「ことば」を大切にしています。自分のことばを手に入れることは、自らを育てる力を養います。
新春朗読バトルは唯一、順位を決める珊瑚舎の行事です。参加者はこの大会に向けて自作の作品を練ってきました。誰かのことばではなく自分のことばを探す時間は迷路のように大変ですが、面白いのです。
トーナメント表。敗者復活戦からも優勝のチャンスがあります
一回戦と二回戦は、各自準備してきたオリジナルの詩や文章を朗読します。
『朗読バトル』スタート！先攻・後攻を決めるジャンケンから力が入ります。
勝敗は会場の得票数で決定！
熱戦が続きます！！
準決勝は事務局が用意した文章による朗読対決です。紙に書かれた作品を読んで1分間でどう朗読するかを考えます。
決勝は会場からお題を募って、『即興朗読』バトルです。
会場からは様々なお題が飛び出しました（サンゴ虫、怪物、ソーセージ、クラゲ、ヤンバルクイナ…etc）
その中から今年のお題は｢うずまき｣に決まりました。
先攻の生徒にお題が告げられました（右側）。一分間でお題から広がった世界を文章にして朗読します。この間、公正を期すため後攻の生徒はイヤホンをしてお題や相手の作品を聞くことはできません。
勝者は高等部のルウ。敗者復活戦からの優勝です。優勝者には珊瑚舎バンダナと優勝カップが贈られます。
決勝での両者の｢うずまき｣を文字に置き換えて紹介します。
｢うずまき｣ 中等部１年 アオイ
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐる
いま わたしの中で なにかが生まれた
｢うずまき｣ 高等部３年 ルウ
まず宇宙を見てみると 銀河があり
地球を見てみると 台風があり 竜巻があり
そしてさらにその地球の小さい国
いや、島というべきか 沖縄を見てみると
俺がいる
俺の頭の中も うずまきがあり
そして俺の心の中にも うずまきがある
つまり 頭と心は いま ぐちゃぐちゃな状態
このうずまきが 晴れるときがあったら
もう少し 面白い人間に なれるのであろうか
今年もバラエティに富んだ作品による対決に、大会はとても盛り上がりました。
参加者の作品は毎年まとめている文集に収録されます。
