年初め恒例の『新春朗読バトル』を開催しました。
珊瑚舎スコーレでは「ことば」を大切にしています。自分のことばを手に入れることは、自らを育てる力を養います。
新春朗読バトルは唯一、順位を決める珊瑚舎の行事です。参加者はこの大会に向けて自作の作品を練ってきました。誰かのことばではなく自分のことばを探す時間は迷路のように大変ですが、面白いのです。
一回戦と二回戦は、各自準備してきたオリジナルの詩や文章を朗読します。
勝敗は、会場とオンラインの参加者が団扇を上げて判定します。
準決勝は事務局が用意した文章による朗読対決です。紙に書かれた作品を読んで1分間でどう朗読するかを考えます。
決勝は会場からお題を募って、『即興朗読』バトルです。
会場からは様々なお題が飛び出しましたが、今年のお題は「トイレ」に決まりました。
決勝に進んだ2人は、お題を発表され1分間で作品を創り、朗読します。
決勝での両者の「トイレ」を紹介します。
「トイレ」 初等部6年 イツキ
僕には
トイレにかけがえのない思い入れがある
それは
人間たちみんなに共通することだ
それはなにかって?
そう。自分たちの尿を受け止め、糞を受け止め、
いつも支えてくれている存在なのだ
僕たち人間はいつもトイレに支えられている
トイレがあるから生きていける
そう思って
いつまでもトイレに感謝しながら
生きていこうと思う
「トイレ」 中等部2年 アオイ
コツコツと
歩く足音が聞こえてくる
何を探しているのだろう
どんどん
こちらに近づいてくる
その先には 何があるのだろう
もうすぐそばまで来た
コンコン
白いドアをノックした
今年もバラエティに富んだ作品による対決に、大会はとても盛り上がりました。
優勝と準優勝の2人には賞品に加えて今回から記念の帽子が贈られました(祝)。珊瑚舎の『S』がポイントです👌
参加者の作品は毎年まとめている文集に収録されます。