学校教育の中核は授業です。
私たちのつくる学校は児童・生徒・学生が「授業」をとおして「自分を創る」ための手助けをする場としてあります。
授業という言い古された言葉の中に、学校の大きな可能性があると考えているのです。
あらかじめ用意された知識や技術を身につけることを目的とした授業ではなく、生徒・教材・教員の三者の交流から生まれる力を育むことを目標とした授業がそれを可能にします。
他者とのかかわりの中で自分を見つめ、納得できる「自分を創る」手助けをする場が学校なのです。
珊瑚舎スコーレはそのような学校をつくろうとする「学びの同行者」が集う場でありたいと思っています。
そこから生まれる創造性ある状況を私たちは学校文化と言っています。
人に備わった成長と変容のドラマが生まれる舞台としての学校です。
一人前として周りから認められるのに、人間ほど時間がかかる生き物はいません。
長い時間をかけて人は育ちます。生涯育ちつづける生き物と言ってもいいほどです。
どんな体験をし、何を感じ、何を考え、どう体を動かし、人や世の中や自然、そして自分と向い合ったのかで、その人の生き方、物の見方の基盤となる価値や思想の萌芽のようなものが形になってきます。
自分自身や社会、あるいは諸々の現象や状況に内実と輪郭を与えようとする営みが「自分を創る」ということです。
それは「自分の言葉を獲得する」ことです。人間の成長や変容は自分の言葉の獲得とともにあるのです。
珊瑚舎スコーレの教育は、日常生活では体験できない、ほかの価値には置きかえることのできない「体験としての学び」を通して
自由と、自立と、そして平和をもとめる意思を手に入れるための手助けをすることです。
それは学校文化を作り続ける営みなのです。
教室は教員が知識や技術を伝達するために
あるのではありません
クラスメート同士がお互いをサポートし合い ともに成長するためにあるのです
教員はその手助けをするために教室にいます
生徒一人一人が授業を
あるいは学校そのものを
「思索と表現と交流」の場としてつくる
手助けをすることが学校の役割です
それが生徒一人一人の成長につながります
授業にも 学校にも そして自分自身にも
出来上がりはありません
珊瑚舎スコーレはいつも呼びかけています
授業をつくろう!
学校をつくろう!
自分をつくろう!
珊瑚舎スコーレは
それを手助けするためにあります
初等部 中等部 高等部の合同授業
異年齢で構成するクラスは「一人の人間」の気持ちを大切にする自由で友好的な学びのパートナーになります。お互いを認め合い、お互いの力を引き出しながら喜怒哀楽を分かち合う授業を目指します。
生徒がつくる授業
毎年生徒が授業を企画し、学年末の学習発表会で発表します。テーマ決めから授業内容の評価を求めるところまで、全て生徒たち自身によるもの。自分たちの手による「授業づくり」は、まさに授業を通して「自分を創る」力を育む大きな場となっています。
シンカ会議
シンカ会議は話し合いの時間です。授業や行事、学校生活などさまざまなテーマが取り上げられます。
アクト&ドラマ
今の自分とは別の自分を様々な方法と形でみんなと関わりながら演じることは自分の世界を広げ、感性や思考力を磨きます。5年に一度、初等部、中等部、高等部、夜間中学校合同のオリジナルミュージカルを上演します。
シンカソング
みんなでオリジナルソングをつくり、歌う時間です。コーラスをいろいろな形で楽しむことを大切にします。
ハーリー(爬竜船)
航海の安全や豊漁を祈願し、サバニと呼ばれる漁船で競漕を行う沖縄の伝統行事です。地元の大会に参加するために毎年5月ごろから練習を行ないます。櫂(かい)をそろえることで船は強く、美しく前進します。(年に一度の行事)
山がんまり
がんまりとは沖縄のことばで「いたずら」という意味。
「山がんまり」は、2005年5月から珊瑚舎スコーレの生徒たちが山を開墾・整地してきました。長い年月をかけ、たくさんの人の協力によって作られた校外施設です。
NPO法人珊瑚舎スコーレ /学校法人雙星舎
代表 星野人史
略歴
1948年 東京都生まれ。
‘96年3月:沖縄に「学校法人 珊瑚舎」を設立する準備のため、私立高校の校長を退職。
’97年4月:那覇に移り住み「学校法人 珊瑚舎設立準備会」の活動を始める。
‘00年4月:学校法人設立を中断し、「珊瑚舎スコーレ」事務局を開設。
’01年4月:珊瑚舎スコーレ高等部・専門部開設。12月、中等部開設。
‘04年4月:夜間中学校開設。
’16年4月:初等部開設。
’21年4月:高等専修学校 珊瑚舎スコーレ高等部 開校/プレ・キッズスコーレ開校
2015年 琉球新報 活動賞(教育活動部門)
2018年 沖縄タイムス賞(社会活動部門)学校法人 雙星舎 設立準備委員会代表
SYJS(珊瑚舎ヤンゴン日本語学校)校長
沙羅の樹基金 代表
珊瑚舎の教育は人間という存在だけに備わった能力である
「思索し、想像し、表現する」こと、
つまり「創造」する力の解放を実践する学校教育の本来の姿を
つくりだそうとしているのです。
御協力、御援助をお願いいたします。
珊瑚舎スコーレの教育に関心があり、
入学を考えている方に対して無料体験入学を実施しております。
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TEL:098-975-7781/ FAX 098-975-778
E-mail:info@sangosya.com
事務局(10:00~20:00 土日祝日及び春期・夏期・冬期閉校日休業)
住所:〒901-1414 沖縄県南城市佐敷字津波古 509-4(馬天自動車学校向かい)