高等部 琉球・沖縄史(講師:賀数仁然)
琉球列島は固有な文化と歴史をもつ、類まれな島嶼地域です。このような一つの中心地としての琉球・沖縄の歴史から、現代社会を考えます。
先日、琉球・沖縄史のフィールドワークとして「グスク巡り」を行いました。小雨の降る天気でしたが、座喜味城跡、中城城跡、阿麻和利と護佐丸の墓を見学しました。
①座喜味城跡(読谷村)
グスクは、権力者の拠点であり、集落の聖域であり、現在も信仰の対象としての側面を持つ沖縄の城です。この日最初に訪れた座喜味城跡は、曲線の石垣がはじめて取り入れられたグスクです。この美しい石垣は、簡単に攻め落とされないためのものでもあるといいます。階段が設置された入口が連なり、う回路は行き止まりで石垣の上から侵略者を包囲して狙い撃ちします。
②阿麻和利の墓(読谷村)
座喜味城址から少し離れた所に人知れず阿麻和利の墓があります。首里王府の逆賊として刻まれたときの長さが表すようにひっそりとした場所にある小さな墓でした。墓の中からは小さな船が見つかっており、その船で追手から逃げようとしていたのでは、、、と想像が広がります。
③中城城跡(中城村)
中城城跡は、阿麻和利の治める勝連から首里に向かうには必ず通らなければならないという位置にあります。座喜味城跡は「難攻不落」な城でしたが、水が確保できないということが欠点でした。それに対してこの中城城跡は井戸から水を引き、高い排水技術を有するグスクです。
☝布積みと呼ばれる石垣
☝こちらは、相方積み(亀甲積み)という工法で作られた石垣です。一つ石を取っても崩れず丈夫な積み方です。座喜味城跡から移ってきた護佐丸がつくらせたものといわれています。
奥の崩れた石垣の修復作業をしている現場です。石に番号をふって整理した上で元通りに積んでいくとのことです。これも講師の方の解説でその大変さを知ることができました。
④護佐丸の墓(中城村)
中城城跡の近くに護佐丸の墓があります。お墓を訪れると、講師の方が珍しがるほど沢山の蝶々が飛び交う神秘的な光景でした。
珊瑚舎スコーレと沖縄について
沖縄は日本の一地方ではありません。日本列島の南端に位置し、南と西に開かれたもう一つの中心の地と言えます。500年間で培った琉球文化は地球の宝と言っても過言ではありません。珊瑚舎スコーレは沖縄の文化伝統を等身大の努力で生徒たちと受け継ぎたいと思います。
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