劇団・銅鑼「チムドンドン 夜の学校のはなし」

劇団・銅鑼「チムドンドン 夜の学校のはなし」

3月に東京で公演予定の劇団・銅鑼「チムドンドン 夜の学校のはなし」のご案内です。

 

 

あらすじに変えて

『チムドンドン~夜の学校のはなし~』を執筆するにあたり、

珊瑚舎スコーレさんの卒業式を見に、

沖縄へ取材旅行に行ってきました。

珊瑚舎スコーレさんの卒業式は、

形式ばったところがないと思っていましたが、

私の2歳の息子も連れてきていいという寛大さ。

とはいえ、ぐずったりしたら外に出なくちゃな…

と思いながら参加しました。

プログラムを見ると、学習発表、歌,劇…と出し物が盛りだくさん。

夜間中学のおじい、おばあたちは、狂言を演じていました。

卒業式はまあ忙しい。生徒たちと家族、

先生で教室はひしめいているのですが、

出し物に向かって大きな声で笑うし、感想も言うし、

ヤジも飛ばすし…。それに加えて、おじいおばあたちの孫や、

高校生の小さな弟たちも見に来ていて、

発表中の舞台に子どもが登る!そして、誰も止めない!

出ていた高校生のお兄ちゃんが、弟を抱っこしたまま発表を続ける…。

教室の後ろのほうでも小さな子供たちが、

廊下に走って行ったり…と出入りも自由。

なので、周りの目を気にして息子を外に連れ出す心配は全くなく…

卒業式を満喫できました。

中でも、卒業を祝っての全員のカチャーシーは忘れられません。

おじいおばあ、10代の生徒たちが

一緒になって踊るカチャーシーにつられて、

息子も小さな手を上げて、一緒に踊りだしていました。

楽しいから踊り、楽しいから学び、楽しいからおしゃべりする。

歴史の重さはお腹の底に持ちながら。

この素晴らしいドキュメンタリーを、

どのようにフィクション(舞台)にしていけばいいのか…。

初日に向かって出演者、スタッフのみんなで

作っていきたいと思っています。

 作・山谷典子

2021-02-03T22:59:10+00:00 2021/02/03 10:59:10 PM |夜間中学校生徒の声|